WEB+DB PRESSが休刊になった。休刊になると聞いた時は衝撃で、育ててもらった恩のある母校が廃校になるかのような感覚だった。
その最終巻であるVol.136が先日発売された。内容はいつも通りなのが良かった。
読み進めていくと、いつも通り、Web開発におけるトピックを読者に伝えてくれている。本当に最終号なのかなというくらいいつも通りの内容だったが、全ての連載が最終回になっていたのが印象深い。
最後のページ、いつもなら次号予告があるところに「ご愛読ありがとうございました」と書いていて、本当に終わってしまうことを再確認して悲しくなった。
WEB+DB PRESSはブログと本の間を埋めてくれる存在として、ずっと定期購読を続けていた。情報収集ルーチンの一つが失われてしまうので、何か別のものを探さなくてはいけない。
WEB+DB PRESSの購読は、2014年の2月から開始していた。この頃のことを思い出すと、僕が大学3年生の冬休み。いろいろとインターンに行ったりして、Web系エンジニアとして生きていくことを決めた頃だったと思う。このブログもその頃に始めた。
元々技術は好きで、この頃はPythonでWebアプリやJavaScriptでゲームやWebフロント、Objective-CでiOSアプリを作っていたりしたと思う。技術が好きな大学生が、エンジニアとして生きていく覚悟を決めた時に始めたのが、このはてなブログでの技術ブログと、WEB+DB PRESSの定期購読だった。
せっかくなので家にある雑誌を全部並べてみた。Vol.1からあるとカッコよかったが、その頃は2000年。僕はまだコンピュータにさえ出会っていない。そんな頃から続いてきたものがなくなってしまうのはやっぱり悲しい。
そして並べた時、Vol.108とVol.109が見つからなかった。定期購読しているはずなので買い忘れてはいないと思うのだが。捨ててしまったのだろうか。
エンジニア人生でずっとお世話になってきたWEB+DB PRESSだったが、2回も執筆する機会をもらった。
どちらも同僚の id:yutailang0119 から誘われて、その当時の最新OSであったiOS 14とiOS 16の特集記事を書いた。お世話になった雑誌に自分の名前が載ることは嬉しかったし、執筆の裏側を知れたのも楽しかった。雑誌の各記事はすんなり読めると以前から思っていて、執筆の注意点などで工夫が散りばめられていることを認識した。
エンジニアとして生きていくと決めた頃からずっと読んできて、2回も執筆した雑誌が休刊する。僕のエンジニアとしての力を支えてくれた本だったし、執筆させてもらった時には成長も実感できた。2ヶ月に一回本が届くことで、強制的に学習モードになるのがよかった。知っているトピックでも、さらっとさらうことができるように書かれていたし、知らないことに関しては勉強になった。ページ数は少なくても、一冊の本にできそうな、内容が濃い記事もいくつもあった。技術的なことに限らず、さまざまなトピックを幅広く扱ってくれていた。
お世話になった雑誌が休刊するのは本当に寂しいが、決まってしまったことは仕方がない。最後にパーティをやるそうで、僕も参加しようと思っている。
いうならば、卒業式だろうか。内容も面白そうだし肉も美味しそうなので、送別会に近いのだろうか。最後に楽しめたらと思う。