先日、週カロというiOSアプリをリリースしました。
最近めちゃくちゃダイエットをしていて、消費カロリー目標を1日1000kcalと決めました。ただ、仕事しながら毎日1000kcal消費するのは大変なので、週末に消費貯めをできるように、7日平均で1000kcalとすればOKということにしました。
消費カロリーの計算には、Apple Watchを使います。僕は1日中Apple Watchをつけていて、つけているだけで運動量や心拍数からアクティブ消費カロリーを記録してくれます。これは僕のアクティブ消費カロリーの記録で、ダイエットを始めた11月以降、ちゃんと平均1000kcalを維持できているのがわかります。

消費カロリーのようなデータはヘルスケアアプリに記録されていて、ヘルスケアアプリで見ることができます。最初の方はヘルスケアアプリで確認をしていたのですが、あと今日どれくらい運動すれば平均1000kcalを達成できるのかという情報がわかりにくく、目標を管理するための専用アプリを作ることにしました。こうしてできたのが週カロです。


1週間の平均消費カロリーはヘルスケアアプリでも表示できるのですが、左のスクショのように、目標が500kcalで平均消費カロリーが467kcalの時、あと何キロカロリー分運動すれば良いのかを計算するのが手間でした。それを解決したいと思ったのが作り始めたきっかけです。
ヘルスケアにある情報は、iPhoneを使っているユーザーが許可をすれば、アプリからも取得できます。Appleはプライバシー意識が高い企業なので、ヘルスケアのデータに関しては明示的にオプトインが必要です。週カロの場合は以下のようにデータの使用許可を要請します。

ヘルスケアアプリには他にも様々な情報があります。歩数や心拍数などがわかりやすい一例です。体重を記録している人は体重も保存できますし、摂取カロリーを記録するアプリを使っている人は、摂取カロリーも保存可能です。これらのデータを目的に応じて整形して、少しだけ生活を便利にするようなアプリを作ることができます。
最初はショートカットで良いかなと思っていたのですが、作って使ってみると意外に便利で、アプリにしてよかったなと思っています。
週カロの前に作っていたアプリで、RunPrmptというものがあります。
これも週カロと同じように、iPhoneにあるデータを少しだけ便利にするアプリです。Apple WatchやiPhoneを使うとワークアウトの記録ができるのですが、その記録をAIと一緒に分析するためにテキスト情報に整形するというのがRunPrmptの主な機能です。
最近ランニングをしていて、ChatGPTにメニューを組んでもらったり感想をもらったりすることが多かったのですが、毎回画像で渡していて、それは無駄だなと思って作り始めました。
これも、iPhoneにあるデータを使って世界を少し便利にしたアプリです。
消費カロリーやワークアウトのデータはApple Watchをつけていないと存在しにくいデータかも知れません。でも、それ以外にもiPhoneにはデータがたくさんあります。例えば、写真はその最たるものです。そのデータを活用しようと思って作ったのがPhotoGuesserです。
これは、iPhoneに保存されている写真と、その写真に付与されているEXIFの位置情報から、フォトライブラリをゲーム風にしてふりかえることができるアプリです。iPhoneに保存されている写真からアプリがランダムに1枚選び、それを撮った場所をクイズにするというアプリです。どういうアプリかは動画を見てもらえるとわかりやすいと思います!
iPhoneに眠っているデータで何か面白い遊びができないかなと思ってフォトアルバムに着目しました。その結果できたのがPhotoGuesserです。
今スマートフォンは多くの人にとって一番身近にあるものだと思います。日常的に使っているだけで、さまざまな情報が蓄積していきます。ヘルスケアの情報やワークアウトの情報はもちろん、写真やメモなどもたくさん溜まっていきます。
AppleはさまざまなAPIを公開しています。その一つの例として、アプリの利用履歴を取得したり、アプリの使用を制限することもできるスクリーンタイムAPIもあります。他にもさまざまなAPIが公開されているので、AppleのドキュメントやWWDCの動画を見てみたり、Xcode上のentitlementsの一覧を見たりすると新しい発見があるかもしれません。
こうした情報をiPhoneに貯めても安心な背景として、Appleのプライバシーに対する姿勢があると思います。AppleはPrivacyはhuman rightだとして、大きく打ち出しています。実際にプライバシーに関わる情報はユーザーの許可なしに取得することはできません。生成AIについても、プライベートクラウドコンピューティングでのプライバシー重視の設計などからみてもよくわかります。
プラットフォームが情報を安心して貯めておける環境を整備し、デベロッパー向けにはユーザーの許可をもとに情報を取得できるAPIを用意してくれています。このような環境で、デベロッパーは情報を扱うことができ、さまざまな新しい価値を生むアプリケーションが生まれています。
iPhoneはデータの宝庫です。そして、それを利用できる環境も整っています。今こそ新しいiPhoneアプリを作って、世界を少しだけ便利にしてみませんか!
Apple Watchのアプリも作って世界を少し便利にするのもおすすめです!